ブライアン・メイ:フレディ・マーキュリーのアンセムがクイーンと観客の絆を変えた

ブライアン・メイは、フレディ・マーキュリーの「We Are the Champions」がクイーンの初期の不安を乗り越え、バンドと聴衆の関係をどのように変えたのかを改めて振り返りました。2026年9月26日に掲載された回顧記事で、メイはマーキュリーが1977年のこの曲を、一体感や楽観性、そして観客の参加を生み出すために書いたと語っています。

疑念を呼んだタイトルから、皆で歌うアンセムへ
マーキュリーがリハーサルで初めてこの曲を披露したとき、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンはその意図を理解できませんでした。クイーンのメンバーは、そのタイトルが大げさで自信過剰に聞こえると思いましたが、マーキュリーは観客が一緒に歌うと信じていました。その発想のきっかけとなったのは、1977年にイングランドのスタッフォードにあるビングリー・ホールで行ったクイーンのコンサートでした。観客はショーの間ずっと歌い続け、アンコールの後には「You’ll Never Walk Alone」も歌いました。それまでのメイは、バンドの細かなニュアンスやマーキュリーの歌声を聴き取れる静かな観客を好んでいましたが、ビングリー・ホールでの経験を通じて、クイーンは聴衆もパフォーマンスの一部なのだと受け入れるようになりました。その一体となったエネルギーが、マーキュリーの祝祭的なコンセプトと、メイが「We Will Rock You」に持ち込んだ足踏みと手拍子による土台を形作りました。その後マーキュリーは、テイラーとディーコンとともに「We Are the Champions」の基本となるピアノ演奏をライブで録音しました。クイーンは通常、3テイクか4テイクの中から土台にする演奏を選んでいました。
メイのアレンジが今もギタリストにとって重要な理由
メイの仕事は、従来型のギターソロがなくても、ギターアレンジを印象的なものにできることを示しています。およそ2週間、自分のパートと向き合った後、ミックスを行う当日に車の中でこの曲を聴いたメイは、ギターを改める必要があると判断しました。彼は自身のRed Specialを使い、2番のヴァースの下に、ベルのような音色で左右にステレオ・パンニング*したギターパートを2本加えました。また、特に曲の終盤では、マーキュリーのボーカルに応答するリードギターも録音しました。メイは、そのフレーズが歌と強く競い合ってしまうのではないかと心配しましたが、マーキュリーはその部分でギターと声をぶつけ合わせることを望みました。ギタリストにとって実践的な教訓は、しばらく離れてからパートを見直し、ステレオの音響的な広がりでセクションを発展させ、音楽的な緊張感をすべて取り除くことなくボーカルを支えることです。「We Are the Champions」は、従来型のギターソロなしでそのバランスを実現しています。
(Guitar Playerより)
アンコール*: 予定されていたセットの後に追加で行われる演奏 足踏みと手拍子*: 足踏みと手拍子で作るリズム ステレオ・パンニング*: 左右のスピーカーに音を振り分けて配置すること